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 1:時計基礎知識

インデックス:文字盤上にある時を表すマークのこと。丸や棒のシンプルなタイプやアラビア数字を使ったアラビックインデックスなど、時計に個性を出すための大切なパーツ
針:時針、分針、秒針などの文字盤上の時刻や数字を示す針状のパーツ。指針とも言う。
ダイアル(文字盤):いわゆる文字盤のことで、時刻を表示する目盛や数字、マークが記されている部分のこと。その素材やデザインは様々で時計の顔を決定する重要なパーツ
ラグ:ケースとベルトを連結するケース部分のこと
バンド:時計を腕に付けるためのベルトのことで、主に革やウレタン素材などが使われる。金属製のベルトはブレスレットと呼び、バンドとは区別して使われることが多い
竜頭(リューズ):ゼンマイの巻き上げや時刻調製を行なうために必要なパーツ。丸型、角型、平型、ファセット型などの形がある。高級時計にはそのメーカーのロゴか刻印されたものが多い
風防:文字盤を保護する風防ガラスのことを言う。昔は無機ガラスが使われていたが現在ではアクリル樹脂や人エサファイアが使われている。アクリル樹脂は安くて割れにくく軽いという利点があるかニキズがつきやすく状況によっては変色することもある。逆に人エサファイアは傷つきにくく変色もほとんど無いが値段が高い。レイズド?クリスタル、フラット?クリスタル、クリスタル?コンケイブラウンド?ドーム?無反射コーティングなど様々な形状のガラスがある

2:クォーツ式時計と機械式時計の違い
クォーツ 
クォーツとはもともと石英の意。その透明な結晶が水晶です。クォ-ツ時計は水晶で作った水晶振動子を時間調整のために使用している時計のこと。電池の動力によりムーブメントの中にある水晶振動子が振動し、その振動が集積回路に伝えられてパルス信号に変わり、モーターを経由して歯車をまわすことによって時計の針が動いています。針で時刻を表示するのがアナログ、数字で表示するのがデジタルです。
機械式(メカ) 
機械式時計はゼンマイに蓄えられた動力が歯車を回すしくみで、手巻と自動巻き(オートマチック)の2つの種類があります。手巻はリュウズを回してゼンマイを巻き上げます。一方、自動巻きは機械の中心軸に取り付けられた回転錘が腕などの振動により回転して自動的にゼンマイを巻き上げます。もちろん大部分の自動巻きはリュウズにより巻き上げることもできます。

 
○自動巻きは半月状の「重り」が回転することでゼンマイを巻き上げます。重りは、時計を腕につけていれば腕の動きにより、重力?慣性力が働くことで回転します。両方向巻上げと片方向巻上げがあります。また竜頭の操作でゼンマイを巻くこともできる「手巻き機能付き」もあります。
○手巻きは竜頭を手で回すことでゼンマイを巻き上げるものです。時刻合わせの際等、竜頭を引き出すとゼンマイ巻上げ用の歯車が外れ、時刻合わせ用の歯車に噛み合います。 

3:取り扱い注意:
 1.日頃のちょっとした注意
 ●水分
 時計の最大の天敵に「水分」があります。時計が金属の部品でできている以上水分は大敵です。
 内部に水が入ってしまうとあっという間に錆が発生し、すぐに大きな不具合に発展します。近年の時計は最低でも3気圧防水(日常生活防水)にはなっていますが、あまり防水機能に期待せず水に接触させないことが大切です。特に竜頭部分はケースを貫通している部分であり、もっとも防水性能が低い部分です。間違っても水洗いなどせず、歯ブラシ等で汚れを落とし柔らかめのクロス等で拭いてあげましょう。
 これは20気圧防水以上のダイバーズウオッチでも基本的には同じです。いくらねじ込み式竜頭でもきちんと締め込んでなければ意味がありませんし、パッキン等は確実に経年劣化します。またステンレスが絶対に錆びない金属ということもありません。酸化による錆には強いのですが、汚れが長期間付着したままだとその部分が腐食してしまいます。パッキンの当たり面が腐食してしまえばその時点で防水性能は無いようなものです。
 また、お風呂やサウナに時計を着けたまま入る人がいますが、時計にとっては最悪な行為ですので是非やめましょう。金属は必ず熱膨張します。ガラスも膨張しますが線膨張係数が違うので接合面に無理がかかりますし、金属同士でも肌に触れている部分とそうでない部分の温度差で歪みを生じます。つまり水分が侵入し易くなってしまいます。
 また、湯船のお湯には様々な不純物があるので汚れの原因になります。特にダイバーズウオッチの回転ベゼルの隙間に汚れが溜まりやすく、腐食によりベゼルが回らなくなったりもします。
 とはいえ、使って何ぼの腕時計ですから程々にガンガン使って、外した時にちょっとお手入れすることを忘れずに。ってとこですかね。
●衝撃
 水分の次に気を付けたいのは「衝撃」ではないでしょうか。衝撃というと「落とす」「ぶつける」が一般的ですが、わざと落としたりぶつけたりはしないわけで、あえてここで説明するまでもありませんよね。
 しかし知らず知らずの内に時計には結構大きな衝撃が加わっている場合があります。例えば、ゴルフや野球(バッティング)のようなスポーツ、バイクや自転車で段差を乗り越えた時、など、結構思い当たる節があると思います。
 では、衝撃が加わることで時計がどうなるかと言うと、もちろん外傷はありますがここではムーブメントへの影響について触れてみます。ムーブメントの部品の中で最もデリケートな部品はテンプであり、テンプの軸はテンプの重量に対して細く作ってあります(他の部品に比べてですが)。ですから一番最初に壊れるであろう部品は恐らくテンプの軸です。テンプの軸がほんの少し(目で見えないほどでも)曲がっただけで歩度に大きな差が出てしまうのです。この部分を衝撃から守るために「インカブロック耐震装置」という機構が付いてはいますが、やはり非常にデリケートな部分ですので衝撃には気を付けたいものです。
 また、自動巻き時計の巻上げ用ローターの軸受も弱いところです。ローターは巻上げ効率を高めるために「重く」作ってあり、それだけ軸受にかかる負担も大きくなります。軸受は割と頑丈に作ってありますが、重いローターに強い衝撃が加わると、それを支える軸受には強烈な負担になります。
 もし急に遅れが目立つようになったり、ローターの回転に合わせて接触音などが聞こえる場合は、速やかに時計屋さんに見てもらいましょう。
●磁気
 目には見えませんが現代の我々の廻りにはあちこちに磁気を発するものがあります。テレビやパソコン、携帯電話などです。機械式時計は殆どの部品が金属であり、磁気の影響を受ける部品がいくつもあります。私は具体的にどの部品が影響を受けるのかよく分りませんが、ひげゼンマイなどが磁気を帯びるとやはり歩度に影響が出ることは容易に想像できます。しかしながら、日常生活に於いて磁気の影響ですぐに壊れることはありえないので、前述の「水分」「衝撃」と違ってそれほど気にする必要はないかと思います。ただ時計は正確に動き続けてくれた方がいいに決まってるので、あまりテレビやパソコンに近づけたり、携帯電話と同じところに仕舞ったりするのはやめましょう。方位磁石を近づけて磁石の針が振れるようなら磁気帯びしてるということです。気になるようでしたら時計屋さんで磁気抜きしてもらえば安心ですね。
 中には耐磁設計を施しているものもあります。日常生活では耐磁性能が4,800A/m以上なら大体OKらしいですが、IWCのインジュニアなどは8万A/mの磁気に耐えられるようです。強い磁気を扱う職業の人向けですね、レントゲン技師とか。
2.日付送りをやってはいけない時間帯
 日付送り機能がある時計で日付送りする場合、21時~翌3時の間を避けるのが一般的です。もちろんリアルな時間ではなく、その時計が指している時間です。この時間帯は日付送り用の歯車が噛み合っている状態なので、無理に日付を送ってしまうと歯車を傷めてしまうと言われています。機械によって歯車が噛み合う時間帯はばらばらですので、余裕を持って、例えば18時~翌6時までという具合に日付送り禁止時間帯を決めてしまいましょう。
 1回で壊れるわけではありませんが、このちょっとした気遣いが時計を長持ちさせる秘訣ではないでしょうか。
3.動かし続けるべきか、使わないときは止めておくべきか?
 機械式時計はずっと動かし続けた方が良いとたまに耳にします。歩度が安定するとか、トルクをかけ続けたほうがゼンマイがへたらないとか、、、本当かどうか分りませんが、私は無視してます(!)。もちろん機械ですから、ずぅ~っと長い間止めたままでは良くないような気がしますが、使わないときは休ませてあげた方が時計にやさしいと思っています。車なら走行距離が程度の判断材料になっていますし、時計だって稼働時間に比例して「やれ」ると考えるのが自然ですよね。また何十年も倉庫で眠っていた「デッドストック」の時計も保存状態が良ければ快調に動くと聞きます。
 但しトリプルカレンダーなど、一度止まると調節が面倒な時計をワインダーで巻き続けるのはありだと思います。
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